ディズニーで15年バイトの「プロフェッショナル」
NHK「プロフェッショナル」東京ディズニーランドの回を見て
スミマセン。全然、更年期ネタじゃないです。
仕事が一段落し、時間に余裕ができて、いつもなら友達と食事に行ったりするのですが、自粛でそれもままならず…
テレビを見ていて、誰かに話したいけど、話す相手がいないので…(悲)
ブログに書いちゃいました。
さっき、たまたま見ていたNHK「プロフェッショナル」
毎回、その道のプロフェッショナルが登場し、今回は東京ディズニーランドに密着。
主人公は、掃除のプロ、松本さん。32歳の女性。
ほうきとチリトリを常時携帯し
1日中、園内の掃除をするプロフェッショナル。
いつも笑顔を絶やさず、掃除スタッフの朝礼では出欠を取るリーダー。
ディズニーのプロモーションビデオに出演した事もある。
雨天には、客の行動を予測し、レストランの外のイスを屋根の下に集めてタオルで拭いておく… すると、しばらくして、本当に客がやってきて、そのイスに座った。
この道、15年間のベテラン。
でもアルバイトだそう…
(私の心の声「え〜なんで?なんで? なぜアルバイト?
若いのにアルバイト継続とは、何らかの家庭の事情??」)
晴れた日には、キレイな ほうきに水をつけて、筆のように使い、地面にさらさらと巨大なミッキーの画を描く。メッチャ上手い!マジで上手い!
全てのキャラクターを描く事が許されているのは、松本さんだけ。
でも、彼女はアルバイト…
彼女のスゴさを紹介すればするほど、「アルバイト」という身分が、気になって気になって仕方ない。
どうしてこんなに優秀なのに、15年間も「アルバイト」なのだろう?
お掃除専門の人は、例えば「契約社員」とか、もっと安定した待遇になれないの…??
ディズニーランドのHPを検索しちゃいました。
お掃除する人は「カストーディアルキャスト」と呼ばれ
8:00〜19:00 の時給 1050円。
15年も働いて、こんなに優秀なのに、時給1050円…
悲しくなった。
松本さんは、学校に行くのが辛かった子供時代、初めてディズニーランドに行って、夢と希望をもらった経験から、ディズニーランドで働く夢を持ち、高校卒業と同時に「キャスト」になった。(⇒お掃除のアルバイトスタッフになった)
…という、彼女のヒストリーが紹介される。
もう、どんなエピソードを紹介されても、
松本さんの夢を15年もの間、安い時給で「やりがい搾取」してきた構図にしか見えない…
で、番組の最後…
2月1日に、松本さんは、バイトから社員になったと。入社式の様子が映っていた。
おーい!もっと早く社員にしてあげなよ!
こんなにがんばって、こんなに優秀なのに!
去年の12月から撮影を開始し、2ヶ月密着したという。
撮影開始の時点で、誰を主人公にして番組を制作するかは決まっていたでしょう。
って事は、12月の段階で、2月に社員になる事も決まっていたのでしょうね。
「頑張った人は報われる」という番組なのか
「15年間も報われなかった」という番組なのか…
それとも、昨今の人手不足の中、「アルバイトから『社員』になれる道ができたよ」というディズニーランドのPRなのか…
ディズニーランドで働く人々は、みなプロフェッショナルで素晴らしいけど、「夢の国」の企業体質としては、相当「ブラック」な感じが透けて見える番組でした。
今、コロナ問題で、ディズニーランドは閉園中。
アルバイトだと給料ゼロだけど、社員になったから、きっと給料もらえているよね。
滑り込みセーフで良かったね!松本さん。
<感想終わり>
※再放送があるそうです。4月7日(火) 午前0時20分(←実質、月曜の深夜)
気になる方は、ご覧ください。ネタバレごめんなさい。
追記:
一方で、他のキャストの人達は無給。しかも、いつまで続くかわからない。
食べていけないよね…
フリーランスの私もそうだけど、もやっと、不安です。
▲ビジネスジャーナルにも同じような記事が出てました。
(個人的には、記事中のウィキペディアから引用した写真の中の「Disney」のロゴを消しているのがツボです。あのロゴにディズニーの著作権があるんでしょう。笑)
東京ディズニーR、NHK特集で「やりがい搾取」「15年もバイト」と運営元に批判噴出